睡眠のメカニズム

　毎日ぐっすりと睡眠をとれていますか？仕事で寝るのが遅くなったり、テレビやゲームや深酒などで遅くなったり、不眠症などで中々寝付けない人もいると思います。次の日の朝起きて、スッキリ眠れた、頭がスッキリしないなど様々だと思います。

　基本的に私たちは毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きます。このような規則正しい生活リズムは疲労による睡眠欲求と体内時計に指示された覚醒力のバランスで形成されます。睡眠にはサイクルがあり夢を見るレム睡眠と大脳を休ませるノンレム睡眠が90分周期で交互に変動して朝の覚醒に向けて準備をします。

ノンレム睡眠とは？

ノンレム睡眠とは眠りが深い状態で、脳の休息、成長ホルモンの分泌による体内組織の修復、免疫機能の向上などの効果があります。

脳波の活動は低下し、副交感神経が優位になって脳、肉体の疲労を取り除きます。最初の寝初めに最も深いノンレム睡眠が訪れ、明け方のつれ徐々に短くなっていきます。

最初の90分でしっかりとノンレム睡眠を出すことが、深い睡眠をとり、睡眠全体の質を向上させるには重要です。

レム睡眠とは？

レム睡眠とは眼球が活発に動くことから「急速眼球運動（Rapid Eye Movement= REM）」を略して「レム睡眠」と呼ばれています。

全身の筋肉は緩み、身体は動かない状態ですが脳波は活発な状態で夢を見たりします。この「レム睡眠」では、脳は活動していて、思考の整理や記憶の定着を行っていると言われています。

睡眠不足になるとレム睡眠も短くなりせっかく習得した思考の整理や記憶の定着も難しくなります。記憶を向上させるには良質な睡眠は不可欠です。

最適な睡眠時間

良質な睡眠を取るために寝室の環境も気を配りましょう。照明や温度や湿度やアロマなど自然な眠気を促すための生活習慣を取り入れるだけで、更に身体が休まり、すっきりとした目覚めにつなげることができるでしょう。