猫背を治す、タイプ別体操

それでは、タイプ別の体操をご紹介します。前回に引き続き、

岡田鍼灸整骨院グループ総院長　岡田和人氏 著書　【疲れと痛みに効く！猫背がラクラク直る本】

からご紹介します。

猫背を治す、タイプ別体操

 

猫背の特徴に応じて重点にほぐす

 

次に、第一章で紹介した、猫背のタイプに応じた治し方をご紹介しておきます。

Γ羽ばたき体操」やΓ幸せ引き寄せ体操」といった基本体操は、どの猫背タイプの人にも共通して効果的な、首まわりや肩甲骨周辺などの筋肉をほぐすことを主な目的としたものです（一部、骨盤を整える体操も含まれています）。

一般的な猫背の方は、基本体操を継続して行っていくことで、改善していくことができます。

それに加えて、腹猫背、腰猫背、ストレートネックといった特徴のある方は、この基本に、ご自分の猫背タイプに対応する体操を組み合わせることで、より効果的に猫背を改善していくことができます。

 

もちろん、猫背の程度などにより個人差はありますが、基本体操とタイプ別体操を続けていれば、2週間くらいで改善の手ごたえが得られるようになるはずです。

さらに6週間をすぎたころには正しい姿勢が身につきます。

背筋が伸びているのを心地よく感じられるようになるでしょう。

 

腹猫背の人向けの体操

 

腹猫背の人は、おなかがぽっこり前に出ているのが特徴です。

骨盤が前に傾きすぎているせいなので、腰のあたりの筋肉をストレッチして適切な状態に戻していきます。

仰向けに寝て両膝を抱え、3～5分、軽く左右に揺らし続けます。

次に片足ずつひざを抱え、ぐっと体に引き付けてストレッチを30秒行って下さい。

1日3回を目安に。

 

 

 

 

 

 

ストレートネックの人向け

 

ストレートネックの人は、本来あるべき首のカーブが小さめで真っすぐに近い形になっています。

この運動は頸椎のきれいなカーブをつくることが目的です。

 

①椅子に座るが、壁に背中をつけて立ち、頭を前にだします。そのままあごを引きながら、頭を後ろに引きます。5秒くらいそのままで。

次のイラストを見てください。

 

 

 

 

この時に、肩は動かさないように。あごに手をあてておくと、頭を後ろに引きやすくなります。

10回を１セットにして行います。

 

②椅子に座るが、壁に背をつけて立ったそのままの姿勢で、まず息を吸い、その息を吐きながら首を右にひねります。両方の目線を左に向けると、首の回転が高まります。次に同様にして首を左にひねります。左右４回ずつを１セットにして行います。

①②を、１日３セットを目安に行います。

 

 

 

 

基本体操と、猫背タイプに応じた体操を組み合わせて行っても、それほど時間はかかりません。たいせつなのは継続です。

三日坊主にならないよう、歯磨きの前」か後に行うなど、生活のなかで習慣化させるといいでしょう。