猫背には３つのタイプがある

猫背には大きく分けて３つのタイプがあります。猫背を直す体操をする前に、まず自分がどのタイプの猫背か確認しておきましょう。

岡田鍼灸整骨院グループ総院長　岡田和人氏 著書　【疲れと痛みに効く！猫背がラクラク直る本】

をご紹介します。

まず一つ目のタイプは

①一般的な猫背タイプ

 

いわゆる Γ猫背」で、最も多い一般的なタイプです。背中が丸くなり、肩の位置より頭が前に突き出しています。姿勢を維持するための筋肉が弱いために、背中が丸まっているのです。この姿勢を続けていると、ますます筋が低下します。

消化器系の神経に負担がかかりますから、胃酸の分泌が阻害せれ、胸やけ、胃痛といった症状が出やすくなります。胸を張るよう意識することで改善されやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

②腹猫背タイプ（一般的な猫背にくわえ、骨盤が前傾したタイプ）

 

一般的な猫背に加え、Γ骨盤の前傾」が起こっているタイプです。Γ骨盤の前傾」とは、骨盤が正常の水平位より前方向に傾いている（回転している）状態のことです。骨盤の前方が下方向を向き、骨盤の後方が上方向に向かっています。骨盤が前傾していると、S字の下のカーブがきつくなり、Γそり腰」になってしまいます。おなかがぽっこりしたり、腰が反りすぎているため腰痛にもなりがちです。お尻を前にぐっとだすようにして歩くことで改善せれやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

③腰猫背タイプ（一般的な猫背に加え、骨盤が後傾したタイプ）

 

一般的な猫背に加え、Γ骨盤の後傾」が起こっているタイプです。Γ骨盤の後傾」とは、骨盤が正常の水平位よりも後ろ方向に傾いている（回転している）状態のことです。骨盤の前方が上方向を向き、骨盤の後方が下方向に向かっています。腰椎は本来、前弯しているのが正常な状態です。しかし、骨盤が後ろに傾いていると、腰椎が後弯方向に変形してしまいます。すると、背中だけでなく、背中から腰までの広い範囲が丸くなってしまいます。骨盤が後ろに傾き、腰椎がゆがんでいますから、腰痛を起こしがちです。泌尿器系、生殖器系の臓器に負担がかかり、便秘や下痢、女性だと生理痛がひどくなることがあります。とくに椅子に座るとき、浅く腰かけて上半身を倒すように座る人は要注意です。そうゆう人は、腰を立てて深く座るようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭が前に突き出るΓストレートネック」

 

猫背になると、頭が肩の位置より前に突き出しやすくなります。この時の首の状態を、Γストレートネック」と言います。ストレートネックとは、本来自然なカーブを描くべき首の骨が、真っすぐになってしますことです。ストレートネックになると、前に倒れ気味な頭の重さを継続的に支える必要があるため、首や肩の筋肉に負担がかかります。そのため、肩こりや頭痛になりがちです。呼吸器系の神経にも負担がかかるため、風邪を引きやすくなったり、息苦しさを感じたり、動悸を起こしやすくなったりもします。通常は猫背を改善することで、ストレートネックも緩和されていきます。普段は、あごを引くように意識しましょう。