第一章　肩こりの原因を見つける

肩こりにはΓ短縮性」Γ伸縮性」Γ等尺性」の３つに分類し、マッサージや、ストレッチ、トレーニングを上手く利用することで、姿勢とメンタルを整え肩こり改善を目指していきます。

前回に引き続き、広島のスポーツクラブで腰痛、肩こり改善専門パーソナルトレーナーとしてご活躍されている佐々木拓さんの著書【肩こりをΓ揉んで治す時代」は終わった】をご紹介します。

第一章　肩こりの原因を見つける

　筋肉の凝りがどの種類なのかを把握する為に必要な情報がΓ姿勢」です。だから肩こり改善では姿勢が大事と口を酸っぱくして言われます。正しい姿勢はありますが、そこにたどり着くまでの道のりが人によって変わります。どの道を行けば正しい姿勢になるのかを知る為に姿勢が重要になります。細く確認していくので、後半にお伝えします。前半はおおまかにΓ筋肉の問題」かΓストレスの問題」なのかを把握していきます。その為に確認すべきことはΓ時間帯」です。あなたが肩こりを感じる時間帯はいつでしょうか？

【肩こりを感じる時間帯はいつ？】

　あなたが肩こりに悩み始めるのはΓ午前」Γ午後」Γ１日中」のどれに当たりますか？ご自身に当てはまる部分だけを読んでいただいてもかまいません。順番に確認します。

 

午前

 

　朝から肩こりを感じる人は多くいらっしゃいます。目覚めは最悪で１日が憂鬱に感じます。しかし、午後になると体は温まり気が付けば気にならなくなっていることもあります。この場合は筋肉の問題もありますが、睡眠の質が悪い可能性が高いです。睡眠の質が悪いと言うことはΓストレス」の影響を受けている可能性があります。前日になにかしらのストレスや日頃のストレスがあると睡眠の質が低下し、痛みや凝りをより感じます。つまり、午前中に肩こりが気になる場合Γストレス対策」が必要になります。

　また、筋肉の問題としてΓ筋肉量の低下」が考えられます。人間は二十歳を超えると基礎代謝が低下します。運動をしていない場合はどんどん筋肉は減ります。筋肉が少ないと体は温まりにくい状態になるので、とにかく筋肉を減らさない為に筋トレが必要です。午前中に肩こりを感じるあなたはΓストレス」とΓ筋肉量」を覚えておきましょう。

 

 

午後

 

 

　仕事終わりに肩こりを感じる人が最も多く感じられます。その後、追い打ちをかけるように料理を作ったり、片付けをしたり、休む暇もなく身体は疲れ切ってしまいます。このように午後に肩こりを感じるあなたは筋肉の問題が考えられます。もちろん、仕事でのストレスが影響していることも考えられますが、感覚的な身体的疲労を考慮するとΓ筋力の問題」が考えられます。筋力が弱いと長時間歩く、立っていることが困難ですぐ座りたくなります。また、筋力の低下は姿勢が崩れる原因でもあります。重力に耐えるためと考えると分かりやすいかもしれません。骨だけだと一瞬で崩れますが、筋肉があることで支えられています。最初にも確認しましたが、トレーニングだけが筋力を増やします。午後に肩こりを感じる場合はΓ筋力」と覚えましょう。

 

 

一日中

 

　最後は一日中ずっと肩が凝る場合です。この状態は午後と午前をセットにして考えます。要するに、筋肉量と筋力、ストレスの３つをそれぞれ対策することで徐々に肩こりが和らいでいきます。沢山することがあって大変と思いますが、安心してください。やるべきことは本書を読み進めればわかります。

 

　以上が時間帯から見る肩こりの原因です。もちろん、はっきりと肩こりを感じる時間帯が分かる人は少ないと思います。ただ、ご自身の身体の変化を確認することはとても大切なことです。なぜなら、人間の身体は意識しない部分が衰退してくるからです。例えば、足裏にある筋肉で小趾外転筋と言うものがあります。一説によると最も弱化するのが早い筋肉です。この筋肉が弱くなると片足立ちが困難になる、膝や股関節痛、お尻が垂れると言った問題が起こります。また、足の指でグーチョキパーができなくなります。

　つまり、身体の状態、感覚を意識することで変化に気がつけるので姿勢が崩れることを防ぎ、また姿勢改善が効果的になります。時間を気にしたことがない場合は改めて意識してみてください。